今回は、祇園会館の近くにある呑寄亭(のんきてい)さんをご紹介致します。
黄色い看板が目印の呑寄亭さんは、一階がカウンター15席、
二階が4名個室部屋3部屋、4階が20名様迄の広間1部屋となっています。
カウンターでは、生きた新鮮な魚を目の前でさばいて頂けます。
早速頂いた一品目のお料理は久在屋の「すっぴんやっこ」を使用した"ひろうす"。
絹ごしを使用されているため、外はカリッと、中はふんわりとした食感となっています。
中にはしじみも入っていて、あんかけにもしじみの汁を使われています。
そして呑寄亭さんでは、久在屋の「小さい油揚げ」を使用した"いなり寿司"や
「久在衛門すっぴんやっこ」を使用した"湯豆腐"を頂けます。
"いなり寿司"自体100年の歴史があるそうで、そのため地方によって様々な種類があり、
関東ではシャリの変わりにおからを詰めたり、東北では紅しょうがやレンコンを使用していたそうです。
呑寄亭さんの"いなり寿司"にはちりめん山椒やゴボウ、人参、椎茸、胡麻が入っていて、
揚げの味付けには何度も試行錯誤を繰り返した結果、今の味まで辿り着いたそうです。
味付けには黒糖など三種類もの砂糖を使用されているそうです!
とても驚きましたが、実際食べてみると素材の味や香りはしっかりして
尚且つ程よい甘さもあり、見た目にもインパクトの強い"いなり寿司"でした。
「口に入れた時のツンとした単純な甘さならすぐに作れる。そうではなく
、
何個でも食べたくなるような"丸みのある甘さ"。それを作りたかった。」
とおっしゃっていました。
70円のいなりと350円のいなりの違いはまさにそこにありました。
"湯豆腐"には珍しく絹ごしを使われています。
最初は崩れてしまうのではないかと思っていましたが、
食べやすいサイズになっていて、お箸で頂けます。
昆布だしで煮て、割醤油で頂きましたが、
「この昆布だしと割醤油を混ぜて飲むと美味しいよ」
と女将さんから教えて頂きました。
本当に美味しかったです!
最後のデザートには京都老舗の抹茶を使用した"抹茶シャーベット"。
甘すぎず程よい苦さで何個でも食べたくなる手作りシャーベットです。
美味しく頂きました!
初めての取材で緊張しましたが、営業中にも関わらず、
親切に教えて頂き、ありがとうございました!とても勉強になりました。
是非一度皆さんも足を運んでみて下さい!
呑寄亭の皆さん、本当にありがとうございました!
取材・写真・文:片山 聖子